しおりちゃんからのメール


大好きなお父さんとお母さんと、大好きなみんなへ

こんにちわ。しおりです。とっても元気です。
こうしてお手紙を書くことが、私の小さな夢でした。
思いつくままに書いていくので、気楽に読んでもらえたら嬉しいです。
書いているだけで、幸せです。

先日は、みんなのデビューステージに参加させて頂けて嬉しかったです。
少しずつ、確実に、”なのはな”が世界に広がっていくのだと改めて感じて、
私も一歩一歩進、んでいこうと強く思いました。
ありがとうございます。

お父さんは、
「あまり話せなかったね」
と言ってはったけれど、私は充分お話出来たように感じました。
なぜなら、なのはなファミリーに居るだけで、
お父さんとお母さんと四六時中、話をしているような気持ちになれるからです。
なのはなファミリー全体に、
いつもお父さんとお母さんの空気が流れています。
家族の誰と一緒に居ても、お父さんとお母さんと一緒に居るような気分になります。
きっとみんなが”なのはなの子”だからです。
だから私は、とても満ち足りた二日間を過ごすことができました。
ありがとうございます。

ただ、そういった形の抽象的で精神的な会話ではなく、
具体的な会話はあまり出来なかったと思います。
なので、今回は私の近況を書いていきます。

大学生活第一週目が終わりました。
受講科目は、必修の英語や独語、セミナー講義の他に、
文化や社会理解の分野を中心として受講するつもりです。
(私は文化理解コース所属なので、自由選択と言ってもある程度選択できる範囲は決まっています。)

スポーツもやってみたいと思ったので、
運動神経の鈍い私にも出来そうな、「障害者スポーツ」というのを選択しました。
子供や、年輩の方や、ハンディキャップのある方々などとの境界線の無いスポーツを、
実体験として学べる貴重な経験にしたいと思います。

魅力的な教授にも何人か出会うことが出来ました。
その中の一人の教授の講義には、
第一回目から心を奪われてしまいました。
閉塞の時代をしっかりと見つめて、
何を保存し、何を捨て、何を修正すべきかを、希望を持って考えておられる方です。
講義を聞くのが楽しくて、面白くてたまりません。
なのはなの外にも、社会を良い方向に変えていこうとする人が
たくさんいるのだと実感しています。
なのはなのミーティングの時のように、
教授をお父さんやお母さんと同じように信じて、
たくさん吸収したいです。
修正の余地は残しつつ受け入れて、疑問に思ったことは訊く。
深い思考が出来るように、心を成長させていきたいと思います。
絶対に正しい人とか完璧な人だからでは無くて、
限りなくベストに近づけようとする熱意が溢れているから、
その教授のような人は魅力的なのだと思います。
私もそうありたいです。

そんなわけで。前期の講義がとても楽しみです。
充実しているし、自分の興味のある学問が多いです。
でも、本当に私に必要な学問や知識が、そのままそこに用意されていて、
それをそのまま受け売りすることが「学ぶ」ということではないのだと思います。
材料から、何を得て、何を考えて、何を生み出すのか。
その「発展」は私の努力次第なのだと思います。
受け身ではなく積極的に学んでいきたいです。

あと心をオープンにして、笑顔で前向きにいたら、自然と友人が出来るのだなと思います。
年下の子が多いのですが、皆優しくていい人です。
(以下省略)

ここで生活していると、
一年前の私のような子がたくさん居るのを感じます。
外見を着飾って、中身の空虚さを隠そうとしたり、
夢も自信もなくていつも周りに合わせて無理していたり・・・・・・。
弱いことは優しいことでは無いし、
少しも人生に有益では無いのだと感じます。

でも私はまず私を強くしようと思います。
その子達に「何かしてあげよう」とか思うのは、
今の私にはとてもおこがましい話です。
皆が楽になるように、一人一人の心が豊かになるように、
社会のために今私が出来ることを考えます。

本当に徒然なるままに書いてしまって、読みづらかったらごめんなさい。
次から次へと気持ちが湧き上がってきて、ペンが止まらないのです。

サークルにも入るつもりです。
飲み会とか付き合いが大変そうなものでは無くて、
穏やかな感じのものが良いなと思って、
「京都学生折り紙サークル」
にしました。
元々物作りが大好きなので、
もっともっと紙の可能性を探りたいというのが一番の理由です。
サークルの説明会には、私を含めてたった二名の参加しか無かったので、
とっても可愛いがってもらいました。
折り紙で吹きコマなどのおもちゃを作って遊んだり、
作品集を見たり触ったりさせてもらいました。
私の想像以上にハイレベルな折り紙サークルでした。
紙で作ったドラゴン(見た目はプラモデル並みの完成度の高さです)や、
一枚の紙に切り込みを入れて折り上げていく「連鶴」などの
大作を見せていただいて、私は感動してしまいました。
紙の可能性は無限大です。
イベントもあって、子供達と遊んだり、作品展を開いたりするみたいです。

それから住居は西陣です。
散歩すると時々聞こえてくる機織りの音がとても心地良いです。
この辺りには、西陣織をされている民家が多いのです。
自分の名前になんとなく繋がりを感じる地です。
運命的な感じがしてうれしいです。
夜は燈の光が石畳の歩道を照らして、とても幻想的です。
ほんの少し前まで、この道をお侍さんや着物を着た娘さんが歩いていたのだと、
不思議な感慨にとらわれます。
そして、自然と自分の存在を歴史の延長線上に置くことが出来るのです。
やっぱり京都は好きです。

楽しく充実した毎日ですが、さみしい時もあります。特に食事です。
食事の時だけ、”山小屋”に瞬間移動出来たらどんなに楽しいだろうと思います。
おいしい食事に、「会話」は大きな役割を果たしているのですね。

フルマラソン大会の時に、なのはなに帰ることが出来るかどうか、今は正直わかりません。
グループワークが多いので、忙しくなるかもしれません。
でもいつもみんなのことを応援しています。
いつも”一緒”です。

たくさん書かせてもらえてうれしいです。
なんだかもう書くだけで大満足です。
ありがとうございます。
こんな風に、何の虚飾もなく安心して自分をさらけ出せる人を、京都でも早く見つけたいです。
私は有り余るほどに元気です。
燃えています。
みんなもどうかお元気で。
また山小屋に帰れる日を心待ちにしています。大好きです。

しおり

なのはなに来たばかりの頃のしおりちゃんは、外の世界での経験から、
お父さんお母さんやなのはなのみんなに対しても、
「信用してもまた絶対に裏切られる、見捨てられるに決まっているんだ」
という気持ちを持っていました。
けれども、
「しおりのこと、何があっても絶対に見捨てたりしない」
とのお父さんの言葉を聞いてから安心感を感じられるようになり、
なのはなの中での日々の生活もだんだん変わっていきました。
フルメニューに参加して頑張った自分のほっぺたを、亜希子さんに
「今のしおりとっても可愛いよ」
と優しく手のひらで挟んでもらえたこと。
なのはなの中で、たくさんの優しさと笑顔に触れて、
しおりちゃんの心はどんどんほどけていきました。
「みんなが自分を嫌うはず無い。だってわたしがみんなのことを大好きだから。」
人の心は写し鏡。お父さんは良くそう言います。
自分を守る為にお化粧するのをやめ、長く伸ばしていた髪の毛を短くしたしおりちゃんは、
写し鏡に「治ること」「より良く生きること」に対する希望の光を、
見せてくれるようになりました。
「人の為に役に立ちたい」「なのはなの優しさを世の中に広めたい」
ホームページの大幅リニューアルや、みんなの似顔絵はしおりちゃの手によるものです。
「そうそうは帰って来られないかもしれないけど、
離れた所でホームページ作りのお手伝いを出来たら、とも思っている」
はんなりとした京都弁と柔らかい笑顔でそう言ってくれるしおりちゃん。
場所は離れていてもわたしたち家族はずっと繋がっています。