まゆみちゃんからのメール
ごぶさたしています。
岡山ではあじさいが咲いているのですね。
アトリエに続く山道のあじさいロード、おじいちゃんの笑顔、
皆さんの笑顔を思い出します。
「今日の山小屋」や、「ベストオブ日記」を毎日読んでは、
皆さんから力をもらっています。
嬉しいことがあったので、お伝えしたくて、手紙を書いています。
仕事場の中での、出来事です。
体育館では、土日の週末は、
札幌市や北海道レベルの大きな大会が開催されます。
600名前後、バレーボールや卓球、ダンスなど、
毎週のように予定が埋まっています。
大会の時は、朝7時半から9時くらいまで、
駐車場に立って、車の誘導もします。
先日は、雨が降っていたのですが、
雨合羽を着て、とりあえず笑顔を作ってやっていました。
一通り落ち着いたところで、体育館の中に戻って館内の循環をして、
大会の運営状況や利用者の動き、
館内施設に異常がないか、確認をしていきます。
競技室、体育館、柔道室、ボクシング室、弓道室、会議室、
ロッカー室、観客席、トイレなどきょろきょろしながら、
「何か、異常はないかな?」
と。
いつも見慣れている光景でも、
時計が止まっていること、ポスターが剥がれていること、
ゴミが落ちていること、忘れ物があることなどがあります。
一番多いことは電気が切れていることです。
体育館では、蛍光管の交換は日常茶飯事です。
交換にあたっては、2メートルほどのアルミ製の脚立が必要となります。
地下の電気室から2階までを、階段を使って運びます。
2メートルの脚立なので、長いのですが、
重さは1人でも運べるほどのものです。
だから、
「電気が切れてる!」
と気付いたら、交換はたいてい1人でやってしまいます。
その日は、柔道室の蛍光管が2本切れていました。
いつものように、脚立と、新品の電球2本を運んでいるときに、
脚立の後ろの方を持って、一緒に運んでくれた女性の利用者が現れました。
そして、
「さっきは雨の中、駐車場でありがとうね。
私でも何か力になれたらと思って。少し手伝わせてね。」
と言ってくれたのです。
体育館で働いていて、利用者の方に、
「対応が遅い!」
と怒鳴られたり、
苦情を受けることはあっても、
「ありがとう」
と言われることなんてなかったので、とっても驚いたし、
何よりもその人の
(何か力になれたら)
という気持ちが、嬉しく思いました。
その日の午後、今度は剣道室の電気が2本……。
「今日はよく切れるなあ」
と思いながら、また脚立を運んでいました。
1人、居合道の男性の利用者がいました。
「練習中に恐れ入ります。
蛍光管の交換をさせていただいてよろしいでしょうか」
と、一声かけたところ、その方は一言
「こういう仕事は危ないからね」
と言って、下で脚立を押さえてくれて、
蛍光管の受け渡しなどを手伝ってくれたのです。
1日に2回も、利用者の方に親切にしていただいて、
心が温かくなりました。
体育館に勤務をして、9ヶ月が経ちます。
最近は、
「体育館で仕事をさせてもらえて、本当に良かったな」
と、感じる小さな喜びが、積み重なっています。
だから、私も笑顔で
「こんにちわ」「お疲れ様です」
と、利用者の方に挨拶ができます。
笑顔でいると、笑顔が返ってきます。
笑顔でいられることが、かけがえのないことだな、と思います。
かつて笑顔を失った自分の過去を思い出すと、なおさらのこと。
そして、同僚との関係も「協力し合う」
という連携が取れるようになってきて、
自分自身、落ち着いた気持ちで仕事ができるようになりました。
自分の反省すべきところもあります。
慣れてきたせいもあってか、
職場の上司に対して心の中で不満をもってしまうことが時としてあります。
例えば、小さなことかもしれませんが、
上司は陰でその人のいない所で、変にふざけて馬鹿にしたように物まねをして、
みんなを笑わせようとすることがあります。
自分は、
(イヤだな)
と思ったり、
その人を、
(仕事をあまりしない人)
のように、心の中で評価してしまうことがあります。
なのはなで教わったことを思い出して、いつでも自分に問い直します。
「今の私は偉そうだ。人に上下をつけている。人を評価している。
自分がいつでも一番下だと思って、謙虚に謙虚に」
と。
私は未熟だから、どんな時でも、誰に対しても、
偉そうにならないように気をつけていきたいと思います。
離れて暮らしていても、私はなのはなファミリーの優しさを吸収して、
一歩ずつ前に進みます。これからもよろしくお願いします。
また、手紙を書きます。
まゆみ
| まゆみちゃんからの手紙には、父の日にちなんで、 ゛お父さん、ありがとうございます!゛ というタイトルが付いた、パソコンで作ったもう一枚の紙が添えられていました。 まゆみちゃんからお父さんへの感謝の気持ちが、 近況と共につづられています。 そこには、こう記してありました。 「お父さんに出会えたこと。なのはなファミリーで生活を共にできたこと。 そして、お父さんの子供にさせてもらえたこと。心から感謝しています。 いつもお父さんから教わったことを心の励みにして生きています。 お父さんに少しでも近づけるように、日々謙虚に、夢、勇気、知恵を持って、 1歩1歩成長していきます。 お父さんありがとうございます。大好きです。」 まゆみちゃんがホームページを通じても、 私たちと同じように物事を共有していてくれるのがとてもうれしく、 また、お父さんお母さんを、家族の存在を支えに、 なのはなファミリーの考えの軸をぶらさずに生活している様子が 手紙からうかがえて、とても勇気づけられました。 「いつでも謙虚に」 まゆみちゃんのそんな思いは、手紙を通しても真っ直ぐに私たちに届いてきます。 まゆみちゃんは私たちの希望です。 私たちもきっと誰かの希望になれます。 |