あきこちゃんからの手紙




おひさしぶりです。お元気ですか。
なっちゃん、CD−R送ってくれてありがとう。なっちゃんが書いてくれていたメモ、
「大好きだよ」って書いてくれていたのうれしかったです。
私もみんなのこと、大好きだよ。
役場で、もう2か月経ちました。
あっという間の2か月で、最初は雲の上を歩いているように頼りなかったのですが、
ようやくしっかりと事務をできるようになってきました。
みんなとても勉強熱心です。
私ももっともっと勉強をして、いっぱい働けるようになりたいです。
以前の私は、窓口にお客さんが途絶えると、
その途端何をしたらいのか解らなくなっていました。
「いつも身体を動かさないと太る」
という強迫観念もありましたから、じっとして法令を読むこともできませんでした。
先輩方は、暇があれば、戸籍六法や、実務の本を読んでいます。
私も少しずつではありますが、同じように、六法や実務書を読んで
勉強し始めました。
しかも、無駄に動かず、じっと腰を据えてです!

私は、なのはなの子として、なのはなファミリーを卒業しましたが、
実は、食べ物などに関しては、まだおっかなびっくりなところもあります。
大丈夫かなあ、と浮かんだときには、
「きっと大丈夫〜♪」
と思うようにしています。
でも行き詰まったときには、なのはなのおとうさんとおかあさんに
相談できるんだとおもうと心が強くなれます。

こちらへ帰ってきてから、近所の荒物店へ、
さっそく草刈り鎌を買いに行きました。
金星印のいいヤツです。麦わら帽子と長靴も買って、
婦人会が行っている「花の作業」に参加しました。
小さいときからよく知っている近所のおばちゃんとかも居て、
「あっこちゃんひさしぶりじゃなあ」
と声をかけてくれました。
地域のみんなと共同で作業できることがうれしいです。

この前、総務課長とお昼休みに話をする機会がありました。
私が宿直室でイスに座っていると、斜め前に座ってくれて、
「わしも、休日出勤して仕事しよったら、それだけで、
 他の者から非難されることがあるんよ。でも、いい仕事しようと思って
 給料とか関係なしに働いてるヤツと、研修会で会って話しする機会があるんよ。
 場所は遠いけど、同じ志で働いているヤツがおるんじゃなあって、思えるんよ」
と、自分の思いを教えてくれました。
遠く離れて、志を同じくして働いている、その言葉に、
なのはなファミリーを思い出しました。

山小屋便り、送ってくれてありがとうございました。
みんな頑張ってるなあ。
みんな120%でやっているなあ。
読んでいるだけで、勇気がわいてきます。
みんなと一緒に開墾したことや、誕生日の写真を撮ったこと、
ほうれん草の種を蒔いたことなど、いつも思い出します。
なのはなでの生活が、今の私の基本になっています。
キャンプに行って、
「人間は、野原にハダカで放り出されても生きていける」
と悟れたことも、かつて、手洗いから抜けられなかった私を
強く力づけてくれます。
おとうさんに、
「ついたてひとつ隔てた向こうの話は聞かない」
と教えてもらったことも、狭い職場で働く今の私に
とても役に立っています。
なにより、理解してくれて、私の苦しみを忘れないでいてくれる、
おとうさんや、おかあさんがいるからこそ、
力強く生きていこうと思えるのです。
まだまだ競争してしまうこともありますし、
競争社会だと感じる場面にもたびたび出会います。
迷うことは毎日有ります。
行き詰まったときには、また相談に乗ってくださいね。

もっともっと確固たる信念や、ゆるぎないポリシーを持って
生きていけるようになりたいです。
前向きになったなあ、と言ってくれる人もいます。
でも私はまだまだです。
今の私は、やはり、自分の興味のおもむくままに
仕事したり勉強したりしているにすぎないのです。
相手のことを気遣える、おとうさんや、おかあさんや、
あきこさんみたいに、私もなりたいです。