4月19日のなのはな


果汁100%の、濃厚な時間でした。


「なのはなファミリー・スプリングコンサート」を開催しました。
たくさんのお客さんに見にきていただき、
演奏もダンスもみんなで力を出し切って、
大成功のコンサートになりました。





なのはなファミリーでは、年に数回、コンサートを開いています。
スプリングコンサートは、
毎年、フルマラソンの翌日に開催しているコンサートです。



コンサートに向けて、
音楽やダンス、飾りなど、練習と準備に力を入れてきました。

マラソン練習で地域の方にお会いするたびに、
「マラソンもコンサートもがんばってね」
「コンサート、楽しみにしているね」
と、声をかけていただいていました。
今日は、見に来て下さる方に
最高のパフォーマンスを楽しんでもらいたい、と
みんなで気持ちを高めて、ステージに臨みました。




<喫茶コーナーでは、なのはな産の白小豆を使った
手作りようかんをお出ししました!>






開演は9時半。
9時前から来て下さる地域の方もいて、
客席はほぼ満員でした。



「レディース&ジェントルメン! イッツ・ショータイム!」
あゆちゃんのMCが
会場全体をショーの世界に引き込み、
力強い足踏みとクラップが始まりました。
オープニングは『We will rock you』。
なのはなの名物トリオ、「絶好調ブラザーズ」の
ボーカルは絶好調です。


『We will rock you』で
一気に盛り上がってから、
第1部では、
3月8日に『サンサン学園』のステージで披露した演目を
見ていただきました。

唱歌『リンゴの唄』など3曲と、
沖縄バンドの演奏、
そして昭和歌謡曲を演奏しました。
昔懐かしい曲が会場を包むと、
客席からは、演奏に合わせて手拍子が起こりました。
歌に合わせて一緒に歌って下さる方もいました。


















第2部の幕開けは、演劇です。
「なのはなトラベル・
摂食障害回復のためのロングステイツアー」に、
回復への希望を持って、
あるいは無理矢理連れてこられて参加した女の子達。
「これがないと生きていけない」
という、大きな“荷物”を抱えてきた彼女達は、
はじめ、自立を目指す旅を楽しめませんでした。
そんな彼女達に、添乗員はこう言います。
「この旅を楽しむ秘訣はただ一つ。
あなたたちが持っている、
重い“荷物”をすべて捨ててしまうことです」






そして、添乗員から、
彼女達がずっと大切にして来た“荷物”は
こだわりや依存であったと告げられます。
“荷物”を捨てたら
自分の存在価値がなくなるのではないかと、
はじめは反発していた彼女達ですが、
荷物を持たない添乗員や他の参加者たちは、
前向きに、自立へと足を進めています。
その姿を見て勇気を出して、
あるいは半ばやけくそになって
彼女達は今までずっと大事にして来た
“荷物“を捨てていきました。
すると、今まで苦しかったのが嘘のように
心が軽くなりました。
毎日を楽しめるようになり、
前向きに、自立へと歩んでいけるようになりました。












この脚本は、実体験をもとに
なおちゃんが書いたものです。
私たちは、なのはなファミリーで
こだわりや依存に気づき、
勇気を持ってそれらの“荷物”を捨てたことで、
本当の自由を手にしました。
そして、自立とは、
一人で生きていくということではなく、
お互いが上手に支え合うことなのだと知りました。
私たちの目的地は、
一面のなのはな畑のような、優しい世界です。
私たち一人一人が、なのはな一本一本になるのです。
「同じ希望を持った仲間とともに、
回復と自立を目指して、歩んでいきます」
演劇部のみんなが礼をすると、
大きな拍手が送られました。


















次にステージに現れたのは、
かわいいポンポンを手にした
「オブラディ・オブラダ」を踊る女の子達です。
軽やかなリズムに合わせて
どの子も足が高くあがり、
手足の角度はもちろん、
ポンポンの音まで揃っていました。










レゲエダンス、
「テイクユーゼア」では、
指先まで意識して、
緩急のメリハリをつけました。
全身の筋肉を使ったポーズでは、
一人一人の身体が
あるときはしなやかな弓に、
また、あるときは頑丈な剣となって、
美しく決まりました。














次は、筋肉ポーズとリフトが魅力のチアダンス、
「フットルース」です。
リフトの一番の見せ場、
「ダブルツーダウン」では、
身長の2倍以上の高さに立ち、
そこからジャンプ!
キャッチの瞬間、
大きな歓声と拍手が上がりました。





フルマラソンを走って来たばかりとは
とても信じられない
パフォーマンスの連続に、
会場からは驚嘆の声がやみません。



次は、
目にも耳にも大迫力の
50人以上によるビッグバンド演奏です。
1曲目は『なのはな版・自由』。
女子十二楽坊の『自由』に
インドネシアのケチャックダンスの要素を取り入れています。
なのはなの演奏に『自由』が加わった当初は、
大正琴とフルートだけの演奏でした。
それが、サックスやドラムが加わり、
ケチャの声と南米の楽器も取り入れ、
今では、他のどこにもない、
なのはなファミリー独自の音楽になりました。
『なのはな版・自由』は、
コンサートのたびに進化し続けています。
「ヤ――――――――――」
「ヤダヤダヤダヤダ…….イエース」
50人以上の声が会場に響くと、
ある種、異様な空気が立ちこめましたが、
それが『なのはな版・自由』の持ち味です。
異世界に迷い込んだような、
ぞくぞくする感覚を、
演奏する側も見ている側も楽しみました。















2曲目は、なのはなの家族全員で演奏する
『アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブユー』です。
お父さんがマイクを手にしました。
お母さんが、
ニッコリ笑って右手を上げました。
お父さんの熱い歌声と、
お母さんの力強いまなざしと指揮。
家族みんなの気持ちと音が、
空高く舞い上がる一陣の風になって
会場を駆け巡りました。

『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
『テイクファイブ』
楽譜を手にした当初は、
そこかしこから悪戦苦闘の声が
上がっていたこの2曲も、
今ではなのはなファミリーの定番曲。
踊るように、歌うように音を奏でて、
演奏する嬉しさ、楽しさを表現しました。















ここで、今回のコンサートが
初デビューとなるなのはなジャズバンドが
『モーニン』を披露しました。
「ジャズを楽しみたい!」
その気持ちを1つに、
1週間という限られた時間の中で
精一杯練習した成果を出し切りました。
お客さんの足を見ると、
一緒にリズムを取って下さっている方がいて、
嬉しくなりました。




小バンドのステージでは、
鬼束ちひろさんの『月光』
『タイガー・イン・マイ・ラブ』
『イノセンス』の
3曲を演奏しました。
『タイガー・イン・マイ・ラブ』のボーカルは、
シアトルから2年半の留学を終えて帰って来た
めだかのあゆちゃんです。
迫力のあるハスキーボイスと
エレキギターの刻みが
全身にびりびりと伝わってきました。


















次はいよいよ、
スプリングコンサート一番の見せ場となる
フラダンスです。
ステージに立ち、
元気いっぱいの笑顔で
赤と黄色のスカートを揺らすフラガールは、
華が咲いたように鮮やかでした。
温かい光が窓から差し込み、
肩や指先を優しく照らしました。
踊っていても見ていても、
幸せな気持ちになりました。





クライマックスは、
小バンドの『螺旋』と
全員でのフラダンスです。
フラガールたちが大きな輪になって客席を囲みました。
透き通るように儚いボーカルの声。
静かに波打つ音の海を、
漂うように踊るフラガールたち。
客席からは、深い溜息が漏れました。
両手を上げて礼をすると、
大きな拍手が会場を包みました。



















演奏も、演劇も、ダンスも、
そしてクライマックスのフラダンスも、
今の力を出し切って、
最高のパフォーマンスをすることができました。

昨日、フルマラソンを走りきったときは、
もう1メートルも走れない、と思うぐらい足腰がへとへとでした。
けれど、今日、ステージに立った瞬間、
身体に羽が生えたように軽くなりました。
痛みは消え、ただ、
みんなと一緒にコンサートを作り上げられることが楽しくて、
演奏しながら、踊りながら、
痛みをどこかに吹き飛ばしたかのように
身体が軽くなりました。



自分の全力を出し切ったフルマラソン。
そして、わずかに残った力を絞って絞って出し切った、
果汁100%ジュースのような2日間を、
みんなで作り上げ、味わうことが出来ました。





私は、コンサートをするたびに表現することが楽しくなります。
目の前の人に自分の精一杯を表現して、
それを楽しんでもらえることが、私の喜びになり、勇気になり、希望になります。
これからも、表現者として、まだ見ぬステージに向けて、まだ見ぬ人たちに向けて、
より良いパフォーマンスを目指していきたいです。


午後は、来場した保護者の方々を対象にミーティングが行われました。

今日のなのはなは しおり でした。

今日のワンショット