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6月26日の山小屋
山小屋を囲んでいる山。
その山の中に木で作られた建物があります。
現在は居室になっているのですが、
以前、「アトリエ」として使っていたため、
今もみんな「アトリエ」と呼んでいます。
今日、私は「アトリエ」に引越しをしました。

「アトリエ」から見える景色は、木と空です。
窓を開けて外を見ると、
まるで切り取られた鮮やかな1枚の絵のようです。
聞こえる音は、鳥や動物たちの鳴き声。
風が吹くと、緑の優しい香りが運ばれてきて、
思わず目を閉じて、深呼吸をしました。
目を閉じていると、まるで何も身にまとっていない
丸裸の赤ん坊のような感覚になりました。
幸せを噛みしめながら、
「あぁ、この世の中が優しく幸せに満ちた
社会に変わりますように。
私自身も変えていく一人として
優しく変わっていきたい」
と想い、胸に熱いものがこみ上げてきました。

「アトリエ」に続く道は、
アジサイロードになっています。
私はこの道を久しぶりに通りました。
青色のアジサイが両側から、
道を通る私を鮮やかな色で迎えてくれました。

アジサイは、短い間しか花を咲かせません。
1年の約11か月は目立たない存在です。
アジサイの横を通っても、
これがあの鮮やかな花を咲かすアジサイだとは
気付きもせず、何気なくただ横を通るばかりです。
しかし、アジサイは花を咲かすその短い期間に、
全ての人の心を魅了するような
鮮やかな色彩を放ちます。
年に1回の輝くその瞬間のために、
パワーを貯めているのです。
素敵な生き様だと思います。

年に1度の納涼祭、みんなで輝きたいです。
その日に向け、みんなで過程を積み上げています。
作業の全てが大切な過程です。
朝食前、リビングに「TAKE FIVE」の
軽快な5拍子の音楽が流れました。
何度も何度も原曲を聴き、
リズムを頭に入れます。
最近では、ここかしこから
「TAKE FIVE」の鼻歌が聞こえるようになりました。
原曲を聴いていると、
練習をしていても、
リズムがとても取りやすくなっていることを感じます。
午前中は、「TAKE FIVE」の個人練習をしました。
日に日に聞こえてくる音が増え、
メロディが完成していっています。
みんなで合わせる日のことを思うと、
胸が高まります。

練習後は、竜門の畑へ行き、
草抜きをしました。
一昨日の古吉野なのはなでの
雑草抜きの成功体験を胸に、
今回もみんなで効率的な草抜きを
目指しました。
2反3畝の広い畑です。
まずは全体を見回し、
お昼までという限られた時間の中で、
仕事量を考えます。
70メートルの梯の場所では、
全員が1列になって草を抜きました。

炎天下の下だったのですが、
みんなで集中して、
目標だったお昼に終わらせることができました。
草抜きを終えた畑は、
雑草がなくなって、作物たちが
のびのびと気持ちよさそうに見えました。

午後は、「ZOO」「何度でも」「Jupiter」の
3曲の音楽練習をしました。
納涼祭に向けて発表された新編成での初めての練習です。
「ZOO」は、ボーカルの3人の声質に合わせ、
音を3音上げました。
金管隊の人たちは、3音上がることで、
あまり慣れない高い音が増えて、
練習中は悪戦苦闘していたようでしたが、
合わせてみると、
最近の個人練習の成果が見られました。
ボーカルも高い音になって、
3人の可愛らしさが更に引き立って、
これまで以上にパワーを感じる曲になりました。
これから練習を重ねる中で、
たくさんある楽器の音を1つに合わせ、、
透明感のある音を出せるようにしていきたいです。

夜は、お父さんが楽器の扱い方について
ミーティングで話してくれました。
最近、サックス、トランペット、バイオリンなど、
楽器が立て続けに故障しました。
私たちの物に対する畏れのなさ、
心のぞんざいさの現れです。
物を大切にする心、人として当たり前の心を、
私たちはどこかに忘れてしまっていました。
私たちが楽器をぶつけるたびに、
ケースにしまわずに置きっ放しにするたびに、
楽器たちは泣き声をあげていました。
どうして壊れるまで気付かなかったのだろう。
自分だったらどう思うのだろう。
壊れた楽器たちを見て、胸が痛みました。
ミーティング後、
みんなで楽器室に行き、
楽器を1つ1つ丁寧に磨き、
ケースにしまいました。
ピカピカと光沢を取り戻した楽器達に、
「ごめんね」
そう伝えました。
今日の気持ちは、忘れてはいけません。
楽器だけでなく、どんなものに対しても
同じことがいえます。
ものを大切に、優しさを持てなければ、
何に対しても優しくなどなれません。
心持から改めていきたいと思います。
楽器を大切にできないのに、
「いい音を出したい」
なんて、とても偉そうなことだと思いました。
これからは、1回1回、使い終わったら
お手入れをして、ケースにしまおうと決めました。
納涼祭前に、忘れてしまっていた
人として大切な気持ちを教えてもらいました。
新たな気持ちで、明日から練習に励んでいきます。

今日の山小屋はまこでした。