1.誤解され続けてきた摂食障害

 摂食障害くらい、世間から誤解を受けている病気はありません。

 その渦中にある本人が訴える間違った「原因」が本当の原因だと、
 周囲の家族ばかりでなく、治療の専門家まで思っているからです。

 一般的には
 「ダイエットが摂食障害の原因」と言われていますが、
 ダイエットのやりすぎで摂食障害になることはありません。
 本当の原因は、4歳〜6歳の間に受けた心の傷です。

 たまたま一度だけ、
 両親が子供の前で言い争ってしまったとか、
 父親が泥酔して子供の前で暴れたことがあるとか、
 そういう“争い”を目の前で見てしまうと、それが摂食障害の「種」となります。

 少なくとも大人にとっては「大したことではない」と思えることが、
 子供にとっては耐え難いほどのショックとなり、
 傷になることが少なくないのです。