一つになったスプリングコンサート 


私はスプリングコンサートで衣装係をさせてもらいました。
 今回、衣装は決まっており、みんなに配るだけでした。
 そんなことから私は、事前に衣装を着て合わせるということを忘れていました。
 お母さんに
「1回、自分たちで衣装を着て合わせてみたほうがいいよ」
 と、教えてもらい、初めて気が付いたのです。
 その時、自分の詰めの甘さを改めて感じました。
 目先のことだけしか見ていなく、先のことを考えていませんでした。
 いつも肝心なことが抜けており、万全な体勢にできません。
 そういう所で今の自分が出てしまうんだと思い、恥ずかしくなりました。
 全体をちゃんと見て、先のことをしっかり考えられるように変わっていかなければなりません。
 衣装の中で髪飾りを作ることになりました。
 今回のテーマカラーである黄色を活かし、なのはなを作りたいと思いました。
 ヘアピンタイプとかんざしタイプを作ることになったのですが、ヘアピンタイプの花でかんざしの花を作ってみたら、華やかさが欠けてしまいました。かんざしの花をどうしたらいいかと、同じ衣装係のりえちゃんと話している時間が楽しかったです。
 一緒に作り上げていける仲間がいること、とても嬉しいことだと感じました。

・仲間の存在

 自分1人の力ではない、みんなの力があるから作り上げていくことができるのです。
 初めは限られた時間の中で髪飾りを作り終えられるか心配でした。
 でも、リビングで作っていると、衣装係じゃないみんなが、
「私にも手伝わせて」
 と、声をかけてくれ一緒に作ってくれました。
 そんなみんなの気持ちがとても嬉しかったです。
 誰が何の担当だから、自分の決まっていることしかしないのではありません。 みんなが同じであり、一緒に作り上げていくのだと改めて感じました。
 そんなみんなの協力もあり、予定よりもだいぶ早く髪飾りを作ることができました。2人では時間がかかってしまうことも、みんなの力があればあっという間にできてしまう。
 同じ気持ちを持つ仲間だからこそ、できることなんだと思いました。
 そんな仲間と一緒にいられることが幸せです。みんなの気持ちが、優しさが嬉しかったです。

・大正琴の練習

 私は、大正琴の「自由」でどうしても苦手な所がありました。
 今までそれを何となく誤魔化してしまい、流していました。それは弱い、汚い自分が出ていたのです。
 自分が弾けなくてもみんなの音に紛れて何とかなるだろう、と人に頼る気持ちや、弾けない自分から逃げていました。
 自分の出す音に対して、責任を持っていませんでした。それはとても恥ずかしいことです。
 それから大正琴の練習をしていく中で、弾けない箇所を重点的に練習しました。
 なかなかなめらかに弾けずもどかしさでいっぱいになり、悔しい気持ちになりましたが、その度にみんなが、
「必ず弾けるようになるよ。頑張ろう」
 と声をかけてくれ、練習も楽しいものになりました。
 いつもみんながそばにいてくれる、励まし合える仲間がいることが嬉しかったです。
 失敗をすることもありました。
 それでも、失敗をせず、みんなと音が1つになった時は練習してきて良かった、もっと確実なものにしたいと思いました。
 より良いものを目指す気持ちが大切なんだというのが自分の中に入ってきました。

・みんなでした準備

 前日の準備では、みんなのいいコンサートを作りたいという気持ちの強さを改めて感じました。
 マラソン大会を終え、疲れているのに、その疲れを見せずみんな夜遅くまで一生懸命準備を進めていました。
 車のライトを照らし、ステージに楽器を運び配線をしている人。
 ステージや、山小屋前を飾り付けている人。
 看板を仕上げている人。
 それぞれに別れ、みんなが協力して動いていました。
 自分の仕事が終わっても、手伝えることがあれば一緒に参加をする。一緒にできる喜びがありました。
 今回は前日まで、山小屋でやるかどうかが解りませんでした。
 でも、みんな今できる精一杯の準備をし、全力を尽くしました。
 当日、それぞれが自分自身を精一杯表現していました。
 合唱、楽器演奏、ダンス、それぞれの表現方法で今の気持ちを出していました。
 合唱でも楽器演奏でも、表現する楽しさがありました。
 そして、1人で表現しているんじゃない、みんなと1つになって表現しているんだと実感しました。気持ちが一つになっていると思いました。
 ダンスを見させてもらっていても、踊っているみんなと気持ちが1つになっているような気がしました。
 一生懸命さが、真剣さが私の中に入ってきて、私も同じ気持ちになりました。同じ志を持った仲間がそばにいることの嬉しさ、どんなことにも逃げずに立ち向かっていく勇気を沢山もらいました。

・過程で得たもの

 あっという間にコンサートは終わってしまいましたが、とても濃い時間を過ごしたような気がします。
 本番までの1つ1つの積み重ねが喜びを大きくしてくれました。1人で頑張っても、今の気持ちは得られなかったと思います。
 みんなが一緒に頑張り、作り上げていったから今の気持ちがあるのです。1人ではできないこともみんなの力があれば可能になる、みんなの力は大きいのだと改めて感じました。
 私は同じ志を持った仲間に出会えたこと、お父さん、お母さんに出会えたことに感謝する気持ちでいっぱいです。
 また、コンサートが終わったら終わりではなく、片付けまでがコンサートです。最後まで気を抜くことなく、みんなが一生懸命動きました。
 そんなみんなと一緒にスプリングコンサートを作り上げ、過ごせたことが嬉しかったです。みんなの力から、勇気や前向きな気持ちをもらい、一生懸命やることの大切さを感じました。 
 これからもどんなことにも一生懸命になり、真剣に立ち向かっていきたいです。
 どんなことでも自分を成長させるきっかけになるのだと思い、無駄にしないように大切に過ごしていきたいです