成長を感じられたコンサート  

 温かい気持ちに包まれ、スプリングコンサートを終えることができたことを、幸せに思います。
 前日のマラソン大会の疲れを感じさせることなく、全員が笑顔で準備や片付けを行い、本番も心を1つに表現していました。なのはなファミリーの団結力の強さを感じました。 
 スプリングコンサートの日程や係分担が決まったのは、コンサート当日まで2週間を切った頃でした。マラソン大会に重点を置き、練習に明け暮れていた私は、なかなか気持ちを高めることができませんでした。
 しかし、そんな自分に危機感をおぼえ、
(このままでは嫌だ。両方とも完全燃焼したい)
 と思い直し、準備や練習に取り組みました。
 特に、「島唄」の大正琴の練習には力を注ぎました。とりあえずは弾けるものの、それはあくまでも「とりあえず」のレベルで、私は自分自身に満足できていなかったからです。
 「島唄」は終盤に差し掛かるにつれ、テンポが速くなります。どうしても指が鍵盤から滑り落ちたり、ピック裁きがままならなかったりしてしまいます。速いテンポについていくためには、終始楽譜を見ているのでは追いつきません。まずは、安定して弾けるように、楽譜を覚えるようにしました。
 そして、大正琴だけが先走らないように、ドラムの音をよく聴くようにしました。回数こそ少なかったものの、1回1回の練習を大切にし、曲のイメージに沿った音を奏でられるよう、表情や姿勢・音色全てに注意し取り組みました。
 また、ケチャを取り入れた「自由」の練習にも意欲的に取り組みました。
 今回、どうしてもこの曲をお客さんに聴いてほしいとの思いが強くあったからです。 多くの楽器と、多くの声の融合は、ピタッと合うと素晴らしい音色となり、力強く表現できるのですが、それを合わせるのが難しく、私たちは幾度となく変更を繰り返し、高いものを目指しました。
 常に新しいものを届けたい。私たちの魂の叫びを伝えたい。その思いだけで、私は毎回の練習が楽しくて、みんなと1つになれることが嬉しくて仕方ありませんでした。


・受付係を担当して

 
係の作業では、私はもろちゃん・なっちゃんと一緒に受付係を担当させてもらいました。
 リーダーのもろちゃんに従うべく、自分がどういった動きをとるべきか考えました。
 出しゃばったり、空気を支配したりしない。かといって、指示待ち受け身のウォッチャーにならない。私にとっては難しいことで、最初は戸惑うばかりで、自分を中途半端な立場に置いてしまい、結果的にウォッチャーに近い状態になっていました。
 自分自身に疑いをもっていたのは、他の2人も同じでした。ある晩、3人で話をしました。私となっちゃんは、リーダーのもろちゃんに甘えたり頼りすぎていたこと。
 そして、もろちゃんは、私たちに遠慮して、1人でプレーしていたことや、装飾にばかり目がいっていたことを打ち明けました。
 ようやく、3人が1つの歯車となり、動き出すことができたのです。
 受付は、会場の顔であり、まず初めにお客様が立ち寄られる場所です。
 受付の装飾も大切ですが、何よりお客様を迎える心持ち・態勢が大切だと考えました。滞りなくスムーズにお客様を案内するには、受付台はどの位置がよいか。テーブルクロスは、どの程度の長さが上品であるか。アンケートを書きやすくするためにはどうしたらよいか。知恵を出し合いました。
 他の係と違い、事前に製作するものは少なかったのですが、当日に大切なことがたくさん待ち受けており、私たちはあらためて「受付」の役割について考えることができました。
 反省点としては、雨天を考え、会場がアリーナになるとのことから、私たちは山小屋で行うことを頭の中から排除してしまったことが挙げられます。
 前日に、山小屋で行うことが決定し、慌ててしまいました。
常に、可能性があることは全て考え、備えておくべきだと痛感しました。
 個人的には、もろちゃんの仕事への志の高さ、コンサートへの思い入れの強さを感じました。
 そんなリーダーのもとで、有効な動きをすることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 また、当日は、出演していたもろちゃんと私に代わり、なっちゃんやさっちゃんが受付で応対してくれたことを有り難く思います。
 コンサート前日、マラソン大会を終えた私たちは、翌日のコンサートに向け準備を行いました。
 車のライトを照らしながらの夜の作業は、まさに学園祭の準備のようで、胸が躍るような感覚をおぼえました。
 そこには、マラソンの疲れは微塵もありませんでした。きっと、みんな疲れていたのでしょうが、それよりも楽しみやみんなで作業をする喜びの方が大きかったに違いありません。

・102での漫談

 
当日は、爽やかな春風が吹き、梨の花が吹雪となって舞い、会場に華を添えています。 また、飾り係の子たちが丹誠込めて作りあげたたくさんの風車も、勢いよく回っています。
 その光景を見ているだけで、自然とテンションも上がり、コンサートに向け心の準備も整っていきました。
 コンサートが始まってからは、あっという間に時間が過ぎていきました。なんとなく流れるように過ぎるのではなく、1瞬1瞬が満たされた濃密な時間が過ぎたのです。
 新春コンサートに続き、今回も「102」で漫談をさせてもらいました。
 来て下さった方や大勢の家族に、和やかな笑いを届け、喜んで頂くことは、私たちの何よりの喜びです。日常会話的なネタではあるのですが、毎回打ち合わせでは真剣に意見を出し合います。
 なのはならしい話題であること。テーマやその時の状況にあった旬の話題であること。
 そして、1番大切にしているのが間の取り方です。微妙な間が、明暗を分けてしまいます。恥ずかしがること禁物で、テンポ良く進めていくことを心がけました。
 勿論、当日のお客様の反応も気になるのですが、それまでの過程が私は大好きで、今回も3人で打ち合わせや練習をしている時が一番楽しかったです。
 気がつくと、3人で大笑いしており、私はむめちゃん・みさちゃんと一緒に取り組ませてもらえることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
 5分程度の出し物ではあるのですが、私が最も大切にしている時間と言っても過言ではありません。表現すること・伝えることの難しさを感じるとともに、その何倍もの喜びや充実感を得ることができます。
 そして、表現者としての役割を責任持って果たすことを学び、頭を使って考えることの大切さを知ることができ、「102」の一員としていられることを幸せに思います。
 

・コンサートで感じたこと

 
全体演奏や合唱も、気持ちがよく、みんなとの一体感を感じることができました。
 「自由」では、会場の空気やお客様の表情が変わるのを感じ、新しい試みへの手応えを感じました。
 今後も、「自由」をなのはなファミリーの代表作としていきたいです。
 今回、私は「うり太郎劇団」の劇を楽しみにしていました。こうちゃんをはじめとした新メンバーの加入で、パワーアップしたうり太郎は、構成が凝っており、なのはなファミリーの旬の話題満載で、会場を笑いでいっぱいにしてくれました。
また、小バンドも新メンバーが加わり、ドラム・ギター・ベースはそれぞれ一台ずつ増え、迫力も増していました。全ての歌声が、以前よりも力強く感じ、私たちの思いを代弁してくれていることを誇りに思いました。
 りえちゃんは伸びのある声で、まりかちゃんは100%の儚さ・切なさで訴えてくれました。そしてあすちゃんは、どこまでも広がる可能性を思わせるような透明で力強い歌声で、観客を魅了していました。
 お母さんと亜希子さんは私たちに向かって歌い、パワーを注いでくれました。
 お父さんは、大切なお母さんに向け叫び続け、お父さんの熱い思いを感じることで、私たちはなのはなの子供であることの喜びや幸せで満たされました。
私は、たくさんの家族から、大きな力をもらいました。
 私たちは、大きな舞台を経験する度に、確実に進化し成長しています。
 そう感じることができるのは、やはり家族の存在があるからです。
 みんなと共に、これからも毎日を大切に精一杯生きていきます。