スプリングコンサートは、梨の花びらが舞う中、飾りの色とりどりのかざぐるまが鮮やかに回り、風にふんわりとなびく花ののれんがかわいくて、とても綺麗で映画の中にいるようでした。
 私は、スプリングコンサートで、心と身体が軽やかで自由な感じがしました。
 前日のマラソン大会も無事終えて、みんなで迎えたスプリングコンサートは一段と団結しているような気持ちがしました。

・看板作り
 

 私は当日も楽しかったけれど、準備をみんなでした過程の方が心に残っています。
 特に心に残っているのは、前日の夜にみんなでコンサートの準備をしたことです。
 マラソン大会を終えて帰ってきた夜、8時からみんなで次の日のスプリングコンサートに準備をしたことです。
 雨予報が出ていたために、コンサートを美作アリーナでやること決まっていたのですが、天気が変わり、雨が降らなそうだということで、急遽山小屋でやることになったのです。
 マラソン大会での疲れよりも、スプリングコンサートを良いものにしようとする気持ちが大きく、一斉に同じ気持ちで同じ目的に向かって準備できることをとても嬉しく思いました。
 係の枠を越えて、みんなで協力し合って作っていくことにわくわくしました。
 私は新春コンサートに引き続き、今回も看板係をやらせてもらうことになりました。
 前回のものは文字が細く、全体的にも微妙だったということを聞き、
(今回は絶対に良いものをつくる!)
 と私は燃えました。
 新春コンサートの反省を踏まえて、看板係のゆかこちゃんとしょうこちゃんと案を練りました。
 看板の大きさを、前回は長さ4メートルだったものを、今回は5メートル70センチにして、縦の長さも20センチ以上大きくしました。文字もはっきりと見やすいものをと考えて、デザインと色を決めました。
 以前看板を作ったとき、変に凝ったものを作るのではなく、当たり前のものを当たり前に作ることが大切なのだと教えてもらっていました。
 当たり前のものをちゃんと作ることが難しいことなのです。
 今回は飾りとも合うようなデザインで、シンプルだけれど可愛いものにしようと思いました。
 看板作りでは私はリーダーをさせてもらいました。
 その中で、自分の至らなさや未熟さを感じました。
 土木のステージ作りなど各作業が個々にあり、3人まとまって作業することがあまりできませんでした。
 三人でできるようになった仕上げの段階の、看板取り付けの準備の際、どういう風に進めるのか、計画の共通認識を持つことができませんでした。

・リーダーの役割

 
また、最後の看板の飾りで、黄色の花紙を縁取りで付けるための花紙を作る作業を手伝いに、新しい子も含め、数人が来てくれました。
 その際、のんびりとした雰囲気で進めてしまいました。
 他のことを進めることもできたのに、効率よく進めることができませんでした。
 リーダーの役割はみんなにいい仕事ができたと思ってもらえるように、仕事を進めることなのに、私は自分の役割をきちんと果たせませんでした。
 いい仕事ができず、その日は気持ちがモヤモヤして、後悔する気持ちが残りました。
 私はこんな気持ちになるのは嫌だと思いました。
 精一杯で臨んでいい仕事ができると嬉しいし、気持ちもいいです。
 任せるところは任せ、気持にもメリハリを付けて、早くて丁寧な仕事を心がけ、全力で取り組んでいく方がよほど楽しいです。
 看板はブルーの文字でまわりを黒の縁取りにしました。
 看板のまわりはテーマカラーのなのはなの黄色で作った花紙の花で囲いました。
 作業では反省するところもあったけれど、私達はできあがった看板が山小屋の飾りと合っていて、嬉しくなりました。
 時間が押しているとき、みんなが手伝いに来てくれて完成したものだから、なおさら愛着が湧きました。
 今回はスケール感もあったので、大きさも取り付け位置もイメージ通りのものができました。
 私にとって、みんなでこの看板を作れたことは成功体験になりました。
 スプリングコンサートは綺麗な飾り付けの中、みんなと一体感を感じながら表現するのは夢のようでした。
 小バンドもみんなの全力が伝わって来て、力強さを感じました。
 私は特にあすかちゃん、亜希子さん、そして、お母さんの歌の迫力に圧倒され魅了されました。
 歌詞が心に染みて、心臓をわしづかみにされた気持になりました。
 本気な姿に引き込まれました。
 私も少しでも近づけるように、いつでも本気で生きたいと思いました。
 スプリングコンサートはみんなとの成功体験でした。この体験を自分の中にしっかりと積み上げて、次に向けて力にしていきたいです。