
なのはなの入所者は、日記を付けています。
入所して間もない頃は、
気持ちを数行の文章に表すこともできない場合がありますが、
それでも、毎日、気持ちを言葉にしていく作業を繰り返していきます。
言葉を持つということは、考えを持つということです。
人は、言葉使って、ものを認識し、考えを深めていくことができます。
じっと考えることで悩み事を解決しようとしても、
人の頭の中だけでは、言葉を(考えを)先に進めることができません。
進めて数行、閉じられた輪の中で、堂々巡りになります。
なのはなのお父さんは、
「紙とペンを持って悩みなさい」と言います。
今自分が何をどう感じているのか、
紙の上で言葉にしていくことで、認識を深めることができますし、
自分を立ち止まらせているものごとが客観的に見えてきます。
日記は、ただの記録ではありません。
自身との深い対話です。
そしてその対話は、
なのはなのお父さんお母さんに読んでもらうことが前提で書かれます。
日々、自分がどう感じ、どう認識しているのか、
知ってもらい、正してもらうことで、自我を作っていくのです。
日記の中に書かれる感情、質問には、
皆に共通するものが多く見られます。
それぞれ、個人的な問題だと思っていることも、
根は、同じ問題に結びついているのです。
ここでは、毎日提出される日記の中から、
特に、多くの人に通じる思いを見ることのできる
日記をご紹介していきます。
自分ではない、また別の人から発せられる言葉の中に、
共感するものが見つかったとき、それは、生きていく力になります。
遠く離れた場所でも、
互いに同じ言葉で同じ思いを分かち合えたら、
その時から、人は一人ではありません。
自分を含め、多くの人が同じ思いを抱き、
共通の願いを求めていることを、感じていただきたいです。