みか①  
       
 お父さん、お母さん、私は最近嬉しいこと、楽しいことばかりです。
 小さな物事でも、真正面から自分の精一杯の力で向き合おうと思えたとき、何が起きてもかまわないと思えるくらい覚悟が出来たとき、思っていなかった所に人が助けてくれたり、一気に物事が進んでいったりするような気がします。
 そんなことばかりで、私はいつも沢山の人に支えてもらっているように思います。
 今日の朝、黒豆が腐ってしまっているのを見て、とても悲しくなりました。
 また、大切な命を私は駄目にしてしまったのだと思うと、もうどうしたらいいのか、解らなくなりました。
 本来生きるはずの種を、自分の考えのなさ、認識力のなさによって、生きることが出来なくさせてしまったことに、どう反省をしたらいいのか解りませんでした。
 また、この種のまき直しの為に、どれだけの人を動かしてしまったか、申し訳ない気持ちで、諦めた方が良いのかも知れないと思いました。

 お父さんに聞きに行くことが出来て、黒豆の失敗の原因と、これからの蒔き方を紙に書いて教えてくれました。
 とても丁寧に紙に書いて教えて下さって、私は、本当に嬉しくて安心して涙がぽろぽろと溢れてきてしまいました。
お父さんに、
「これなら絶対に発芽するよ。大丈夫だよ。」
 と、そう言ってもらえて、私は、
(必ず発芽させて、良い黒豆を諦めずに作りたいとい)
という思いを確かにする事が出来ました。
 諦めた方がいいのかも知れないと、思う気持ちの中で、やっぱりどこか諦めきれない気持ちがありました。
 このままでは悔しくて、失ってしまった種、動かしてしまった人にも申し訳なくて、耐えられません。
 気持ちだけは作る気持ちで一杯だけれど、私の認識力のなさ、考えのなさによって、出来なくさせてしまう事が、とても悔しくて、たまりません。諦めたくありませんでした。
 どこまでも向きあって、信じたい気持ちで本当は一杯でした。
 お父さんに、気持ちを強く押して貰えたように思い、また蒔き方も教えて貰えて、私の心に火がついたのを感じました。

 畑に行く時に、作業の欲しい人数を聞かれました。竜門の畑に行く人数は13人くらいでした。
やりたいことが沢山あり、そんなに黒豆で人数をもらうわけには行かない気がして、
「私を含めて3人くらいいてくれたら大丈夫だよ」
 と答えてしまっている自分がいました。
今までも、私はこの人数が欲しい、この時間が欲しいと、お願いする事がとても苦手です。
どこか、言えない自分がいます。
 今日も3人で頑張ろうと思っていました。3人でも十分嬉しいなと思っていました。一緒に出来る子が1人でもいてくれたら、心強いです。
けれど黒豆の種を洗って、1つ1つ拭いているとき、なおちゃんが来てくれて、
「私、黒豆に行きたい」
 と言ってくれて、手伝ってくれました。そして黒豆メンバーは一人増えて4人になりました。私は考えもしなかったのでとても嬉しい気持ちになりました。

 
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